Masaki Koike's blog

編集などを生業としています。モヤモヤの吐き出し、触れたものやつくったものの所感の備忘録など。

人間の不完全さをカバーする仕組みと、「自分たちで決めた」感覚のバランス

ようやく、少し山を越えた感覚。ここ数週間立て込んでいて、本当に働き詰めだったのだけれど、金曜日で一段落。暇になった、というのは嘘だけど、「休日」を作れるくらいになった。そのくらいのゆとりがないと、興味の赴くままに読んだり、観たり、考えたり、書いたりできなくなるので、大切にしていきたい。

 

今週は、基本的にはひたすらに、民主主義にかかわる仕事のライティング作業をしていた。ここ数週間ずっと取り組んでいたもので、先週までの2週間くらいで取材や資料読みをあらかた終えて、今週一気にアウトプットした。まだ初稿を納めた段階なので安心はしきれないが、ひとまずボールを放せて達成感。まだ詳細な内容や出先などは言えないのだけれど、結局、さまざまな議論の背景に、現行の民主主義システム、理性的な市民による建設的対話を前提としたシステムの綻びという問題意識が通底していることを痛感する。とはいえ、ある程度の議論、もっと言えば「自分たちで決めた」感覚なしには、かつて共産主義がたどった隘路を繰り返すことになる。だから、人間のある種の動物性、理性的でない側面を前提にして、いかに納得できて、かつエラーも少ないシステムを構築できるかが勝負になる。これは言ってしまえば、きわめてオペレーショナルな話でもあると思う。みたいなことを、この仕事を通じて考えた。情報を公開できるようになったら、またもう少し具体的に語りたい。

 

少し余裕ができたので、最近少しモヤモヤとしていた中長期的なキャリアのこととか、やっていきたいことについて、今週は考えを深めていけたらいいなと思う。