Masaki Koike's blog

編集などを生業としています。モヤモヤの吐き出し、触れたものやつくったものの所感の備忘録など。

インディペンデントなメディア作りを頑張りたい

先週、編集後記ではなく雑文を書いたので、今日は2週間分の編集後記を。

 

……と言いつつ、この2週間は諸々の制作は進めていたものの、あまりすぐに公開できるものはないかもです。

 

いくつか、主に7〜8月に取り組んでいた雑誌が発表になったので、その話でも。

 

まず、PLANETSの新雑誌『モノノメ』。僕はいくつかの企画の取材や構成、レベッカ・ソルニット『ウォークス』の書評エッセイの寄稿、そして全体の校正を担当しました。校正にあたって全ページにはすでに目を通しているのですが、正直、予想以上に素晴らしいものになっていると思います。タイムラインの流行からは距離を取るというコンセプトなので、目次だけ見ると一件地味に感じるかもしれませんが、どれも読み応えがあり、でも適度にゆるく、日々の仕事や生活の目まぐるしさを緩めてくれるような記事ばかりになっていると思います。編集長の宇野さんが言っているように、こういう雑誌が同時多発的にいくつもできてくれば、良い言論空間が生み出されていくはず。発売がとても楽しみです。

wakusei2nd.thebase.in

 

そして、WIREDの新刊も。以前から、「民主主義」関連の仕事、と言っていたのはこれです。なぜかこのリリースには僕が担当した特集は載っていないのですが、宇野重規さんや成田俊輔さんにインタビューをしつつまとめた「民主主義のアップデート」的な特集と、法学者の稲谷龍彦さんへのインタビュー記事のリサーチや構成をしました。ブログでも何度か触れてきましたが、民主主義というものの限界と、それを踏まえたうえでのポジティブな提案がなされている、とても読み応えがあるものに仕上がっていると思います。担当箇所以外もいくつか面白そうな特集があり、読むのが楽しみです。

prtimes.jp

 

ここ2週間で告知できるのはそんなところでしょうか。話はそれますが、ここ数ヶ月、中長期的なキャリアに悩んでいたのですが、今はあらためて覚悟が固まってきました。少なくともしばらくは在野でインディペンデントなメディア作りを頑張ろうという想いを確かにしたので、あらためて頑張っていこうと思います。

 

このブログも、ささやかながらそんなインディペンデントな取り組みの一環として、もう少し充実させていけたらいいなと考えています。まずは、ちょっとずつでもよかったものを紹介していく記事を増やしたいです。