Masaki Koike's blog

執筆・編集やメディア運営、発信支援を生業としています。考えの整理、仕事のまとめ、気になったトピックの備忘録。

小池真幸のプロフィール・主な仕事履歴(最終更新:2022/4/28)

 

プロフィール

サマリ

編集、執筆を中心に自営。PLANETSにて企画・編集・運営(モノノメ編集部)、「横断者たち」連載中WIRED.jp、designing、CULTIBASEなどで企画・編集・執筆。MIMIGURI、カオナビ編集パートナー。横浜在住で、基本は首都圏で活動していますが、地方出張などは柔軟に対応できます。お仕事のご相談は、TwitterのDMなどでお気軽にお待ちしております。

twitter.com

得意・関心領域

これといった専門分野はないのですが、あえてジャンル名を挙げるなら、人文・社会科学をはじめとした教養系や、デザイン、ビジネスなどの領域でよく仕事をしています。

最近は「つくる」や「まなぶ」が人間の生に及ぼす影響、暮らしや生活にまつわる思想に関心があります。

できること(普段していること)

基本的にじっくりインタビュー/対話してつくるタイプの記事を企画・取材・構成・編集していますが、書きもの系記事の編集や書評・エッセイの執筆などもちょこちょこ。メディア立ち上げ・運営から、企画・制作まで手広くやっています。

企業のコンセプト策定/コピーライティングやPR/ブランディングの手伝いもたまに(がしかし、あまり得意じゃないです)。

今後やっていきたいこと

現状の延長線上で引き続き頑張るのはもちろん、それに加えて今後手を広げていきたいことは、書き手としては、いわゆるノンフィクションライター的な、一つの現象を多面的にリサーチ・取材して記事をつくるタイプの仕事。編集者としては、書き物の企画・編集をもっと増やしていきたい。その他、メディアのビジネスモデル構築にはかねてより関心があるので、いつか何かしらの仕事をしたいと思っています。また、仕事の外でも、同人的活動をいかにしてヘルシーかつ楽しくやっていくのか、今後はより一層挑戦していきたいです。

仕事の受け方

仕事を受ける際の基準は、まず何より自分の興味関心や問題意識に合うこと、そして一緒にお仕事をする人との相性を大切にしています。もちろん仕事として取り組む以上、然るべき対価もいただきたいですが、価格についてはそのときの財政状況や案件状況にも鑑みて柔軟に対応しています。

また、リソース管理は慎重にやるタイプなので、リソースの都合上お断りや納期相談などをさせていただくことも多々あります。逆にいえば、一度決めた締切は基本守るほうだと思います。

略歴

1993年、神奈川県生まれ。川崎北部/小田急沿線で育ち、中高は鎌倉・湘南エリアまで通う。

2017年、東京大学教育学部卒。政治思想・教育思想や、1970〜80年代の障がい当事者運動などを学びました。指導教官は、ハンナ・アレントの教育思想やシティズンシップ教育などを研究する小玉重夫。

新卒で、大学在籍時よりアルバイトしていたスタートアップにそのまま入社。アルバイト時代からあわせて、約3年間ほど在籍。主にデジタルマーケティング系のBtoB SaaSマーケティング担当として、広告・SEO・メディア運営・イベント運営・展示会運営などを手がけました。また、CV獲得に資するSEOコンテンツの制作を支援・代行する新規事業の立ち上げ・開発も経験しました。

2018年より、編集者・ライターの長谷川リョーのもとで商業編集にも携わるように。半年ほど副業で従事したのち、長谷川の株式会社モメンタム・ホースの立ち上げと同時期に本格参画、株式会社WACULも退社。2018年から2020年までの約3年間、経営や組織運営もお手伝いしながら、多数の案件でフリー編集者・ライターとしての経験を積み重ねました。

2020年にモメンタム・ホースが解散してからは、独立自営業者としての活動を本格化。さまざまなメディアの企画・編集・運営・執筆を手がけ、現在に至ります。

 

主な仕事履歴

メディア運営

PLANETS

評論家の宇野常寛さんが主宰する批評ユニットPLANETSにて、ウェブマガジン「遅いインターネット」をはじめとするWebメディア、雑誌などでの運営・制作にかかわっています。

slowinternet.jp

 

インタビュー連載「横断者たち」の企画・取材・執筆。

slowinternet.jp

 

ウェブメディア記事の企画・編集。

slowinternet.jp

 

slowinternet.jp

slowinternet.jp

note.com

ウェブメディア記事の構成。

slowinternet.jp

slowinternet.jp

slowinternet.jp

slowinternet.jp

新雑誌『モノノメ』創刊号にて、レベッカ・ソルニット『ウォークス』の書評エッセイ寄稿。いくつかの企画での取材・構成。全体の校正。

wakusei2nd.thebase.in

CAIXA

仕事ではないですが、全国47都道府県を編集するチーム・Huuuuが運営する自社メディア「CAIXA」の副編集長として、立ち上げから運営までマイペースにメディアを運営してきました。しばらく開店休業状態でしたが、現在はあらためて始動していて、フリーペーパーを準備中です。

caixa.jp

座談会をしたり。

caixa.jp

編集・ライターの切実な悩みに応える企画をやってみたり。

caixa.jp

caixa.jp

好奇心の赴くままに話を聞きに行ったり。

caixa.jp

エッセイを書いたり。

caixa.jp

FastGrow

スタートアップメディアのFastGrowにて、メディア運営や企画・編集に携わってきました(現在は単発での編集メイン)。駆け出しの頃から、本当に深く長くお世話になっていて、メディア事業を伸ばしていくことのリアルを体感しながら、たくさんの起業家・投資家や事業家の方々を取材してきました。

www.fastgrow.jp

企画記事や記事広告の編集。

www.fastgrow.jp

www.fastgrow.jp

www.fastgrow.jp

企画記事や記事広告の取材・執筆。

www.fastgrow.jp

www.fastgrow.jp

www.fastgrow.jp

www.fastgrow.jp

www.fastgrow.jp

designing

デザインビジネスマガジン「designing」にて、編集メインでお手伝い。「デザイン」の領域を拡張しているデザイナーの方々への取材を重ねています。メディア運営や事業モデル構築のやり方も積極的に模索しているメディアなので、その点でもとても勉強になります。

note.designing.jp

企画記事や記事広告の編集。

note.designing.jp

note.designing.jp

note.designing.jp

note.designing.jp

note.designing.jp

自ら取材・執筆することも。

note.designing.jp

note.designing.jp

ウェブメディア/紙媒体での記事制作

WIRED.jp

本誌での編集協力。

wired.jp

(p32-39の特集「民主主義の再生」、p58-61「人新世における『新しい人間像』の構築へ」)

wired.jp

(p74-79「拝啓・あのころのインターネット──都市の多様性を増幅する『地図への参加』」)

ウェブ記事の取材・構成。

wired.jp

wired.jp

wired.jp

wired.jp

Strainer

特集記事のリサーチ・執筆。

strainer.jp

strainer.jp

strainer.jp

CULTIBASE

ウェブメディア記事の編集。

cultibase.jp

cultibase.jp

連載シリーズ「現代嗜好」

ウェブメディア記事の編集協力。

digthetea.com

digthetea.com

その他単発系

その他、さまざまなウェブメディア記事の企画・リサーチ・取材・構成・編集。興味関心や問題意識にマッチすれば、単発でもやっています。

corp.netprotections.com

corp.netprotections.com

note.com

www.theheadline.jp

newspicks.com

diamond.jp

forbesjapan.com

cxclip.karte.io

eight.career

eight.career

exp-d.com

www.hcd-hub.jp

www.hcd-hub.jp

exp-d.com

企業の情報発信のお手伝い

カオナビ

2020年末より、HRテックベンチャー・カオナビのブランドデザイン部に編集者として伴走。立ち上げ可否の検討からコンセプト策定、立ち上げ・運用までオウンドメディア「うにくえ」の編集パートナーとしてのかかわりがメイン。CI策定の壁打ちなども。

unique.kaonavi.jp

 

記事の企画・編集もバリバリとやっています。

unique.kaonavi.jp

unique.kaonavi.jp

unique.kaonavi.jp

unique.kaonavi.jp

unique.kaonavi.jp

unique.kaonavi.jp

取材・執筆も。

unique.kaonavi.jp

unique.kaonavi.jp

その他にもさまざまな企業の情報発信支援

スタートアップの広報・ブランディングコンテンツの制作。

note.com

www.qmedia.jp

 

ベンチャーキャピタルのオウンドメディアの運営・制作。

compass.vision

compass.vision

書籍の編集協力

たまに書籍の編集協力もしています。

www.chuohoki.jp

www.sbcr.jp

www.sbcr.jp

www.nhk-book.co.jp

出張

気づくと、最後に更新してから41日が経っていた。ここ1ヶ月ほどは、たしかに目の回るような忙しさで、休日すらまともに取れていなかった気もする。充実はしていたのだが、疲れは溜まったのも事実。

 

ただ、その生活の総決算的に、今週の後半は珍しく出張に出かけていて、身体疲労はより一層たまった気もするのだが、リフレッシュ効果も得られた気がする。そんなわけで、ブログを書く気力が湧いてきた。

 

記憶に新しいうちに、出張を振り返る。

 

水曜日。早朝に家を出て、名古屋に向かうべく新横浜で新幹線に乗ろうとするも、運転見合わせで1時間近く足止め。しかも、判断を見誤り自由席で取ってしまい座れず、かつ名古屋直通ののぞみに乗ってしまったため、立ったまま名古屋へ。幸い、遅延は仕事の予定には響かなかったが、名古屋駅に着いた時点で疲労困憊。そんなアクシデントに見舞われつつも、去年に引き続き、グッドデザイン賞の審査会取材。夜は、最寄り駅に唯一ある飲食スポットである空港のグルメエリア内で、名古屋の有名チェーンであるという「味仙」。ファストフード的なジャンキーな台湾料理青島ビール。疲れた身体に染みわたる。疲れ切っていたので、夜は22時に就寝。

 

木曜日。ビジネスホテルゆえにいつもよりは眠りの質は良くなかったものの、5時にきっかり目が覚める。出張時は、早朝が勝負。日中は取材、夜は疲れていて話にならないので、いつも以上に朝の時間が貴重。朝食バイキングの存在も、早起きのモチベーションになる。そしてこの日も引き続き、一日審査会を取材。夜は名古屋駅近くに移動し、駅ビルで名古屋コーチンの親子丼と味噌カツ。夜は大浴場つきのアパホテルに宿泊。アパホテル、とにかく設備のクオリティが高い。悪趣味な派手なインテリアと、国粋主義的な創業者の自己主張やその思想が十二分に反映された本が部屋にあること以外は、快適なのだが……。

 

金曜日。昨日よりは少しゆっくり起床。昨晩に引き続き大浴場。いくつになっても、宿泊場所に大浴場や温泉があると、最低でも夜朝に1回ずつ入らないと損をした気分になってしまう。名古屋駅近くで、名古屋モーニングのブランチ。モーニングはゆでたまごの塩とパンのバターのために食べているフシがある。小倉トーストというカロリー爆弾。そして昼からは京都に移動し、別の取材。取材を終えると、3日間一緒にいた尊敬しているフォトグラファーさんと、遠征の労を労いつつ、お茶と甘味。そしてせっかく京都まで来たので、夜は友人が住んでいて、かねてより訪れたかった奈良へ。ちょうど灯籠のお祭りがやっていて、古民家や鹿の効果も相まって、夕涼み的な雰囲気。いくつかショップや書店を紹介してもらった後、看板すら出ていない、地元の人しか行かないであろう居酒屋で友人夫婦と大いに飲む。さまざまな街の人生に思いを馳せつつ、キャンセルカルチャーを実存的問題として議論。夜はそのまま奈良のビジネスホテルに宿泊。

 

そして今日。朝はせっかくなので、大仏へ。中学生ぶりの対面、圧倒される。クリエイティブの真髄。そしてスターバックスで仕事をしてから、京都に戻り昼食。また駅ビルだが、湯葉をはじめ京都らしい料理にありつけて満足。思い残すことなく、横浜に帰宅。帰宅後は、なぜか掃除を一通りしてしまった。

 

この4日間、取材がそれなりに忙しく疲れはしたが、移動時間や朝夜で、いつもと違う環境ゆえに内省的になれた気がする。いろいろと思考が進む。今日は早めに寝て、明日も比較的抑えめで出張の疲れを取りつつ、頑張ろうという気持ちに。

 

ブログを書いていない40日間、祖父が急逝するなどプライベートでもいろいろなことがあった。それについても、また気が向いたら文章に残しておきたい。

オザケンとハイデガー

ここ数週間、怒涛だった。

 

仕事が立て込んでいるとかそういうことはあるのだけど、ちょっと諸事情でしばらく家を空けることになった。

僕は実家が自宅の隣の市にあるので、そうなっても実家で過ごせばいい話ではあるのだけれど、ちょっと気分的にもすぐに実家に戻る気になれず、一週間ほど各地の安宿を転々とする生活をしてみた。いわゆる、ノマドというかLivingAnywhreというか。

結果わかったのは、「自宅」は大切ということ。まず毎日いろいろな宿を転々とするのは単純に疲れるし、明日どこに泊まるのかわからない状況が毎日続くのは、予想以上にストレスになる。久しぶりに自宅に寄ったときの安心感がものすごく、自宅という場所が、自分にとってどれだけ大切な場所なのかがよくわかった。

他にも、自分はなんだかんだ「神奈川」が落ち着くということや、鎌倉にいいゲストハウスとコワーキングを見つけたのでこれからもたまにワーケーションしにきたいなということなど、いろいろ学びはあった。でも、総体的にはしんどかった。

そんなこんなで、3週間ほど実家に滞在することに。せっかくなので実家まわりをいろいろ腰を落ち着けて開拓できればと思いつつ、かなり仕事が立て込んでいるのと、仕事環境としてはあまりよくないのでストレスが蓄積されるのは必至。

 

昨日は、オザケンの2年越しのライブに行ってきた。演出、演奏、選曲、そして朗読とすべてが最高で、最初の朗読から号泣してしまった。ライブでこんなに号泣したのは久しぶりかもしれない、マスクがあってよかった。非日常が訪れても、また日常が来る。変わりゆくこと、年月を経ることに対する肯定。ある意味でオザケンが一貫して追い続けているテーマがよく表れていた、最高のライブ。観られてよかった。

 

それから、来月末からハイデガーの輪読会に参加することになった。ハイデガーは、生活や暮らし、日常について考えるうえで示唆をもらえるのではないかと最近思っていて、あらためて入門書などを読んでみたりしていたのだが、たまたまいい縁があって、毎週あるので大変だとは思うがいい機会なので参加させていただくことにした。デューイにせよハイデガーにせよ、いちおう哲学徒だった学部時代は距離を感じていた思想家たちに、いま全く別の文脈から関心を抱いているのは、ふしぎなめぐり合わせを感じる。

柴田聡子 in FIREと『編集の提案』

昨日は初めて、柴田聡子(正確にはバンド隊も含めて「柴田聡子 in FIRE」)のライブに足を運んだ。

 

最近リリースしたニューアルバム「ぼちぼち銀河」のレコ発ライブ。別に僕は柴田聡子の熱心なリスナーというわけではまったくなくて、前作の「がんばれ!メロディー」はとても傑作でよく聴いていて、その流れで他のアルバムも聴いてみたが、逆に言うとそれくらい。なんとなく、たまたまライブ情報を見つけて「一回見ておくか」くらいの気持ちで申し込んだ。

 

たまたま整理番号が前の方だったこともあり、かなり前のほうで見られた。たぶん4列目くらい?

 

結論から言うと、とてもよかった。柴田聡子の圧倒的な歌唱の魅力、ゆるゆるとしていながらもたしかに発揮しているカリスマ性はもちろんのこと、バンド全体としてとても多幸感とグルーヴ感に溢れていた。柴田聡子は特に最近の曲は後ろノリの曲が多い印象だったけど、それがライブだととても心地よい演奏に昇華されている。ベースとドラムの真ん前の位置で、美味しい体験ができたなぁ。

 

特にニューアルバムは、音源だと生演奏感は前作に比べて抑えられているのだけれど、それゆえにライブでの生感が心地よい。もちろん過去作の曲も最高で、前作の目玉曲でよく聴いていた「結婚しました」のときは、多幸感のあまり、終始泣きそうになりながらフロア一体となって身体を揺らしていた。

柴田聡子 - 結婚しました (Official Music Video) - YouTube

 

 

でも、それだけじゃない。なんだか、「自分も仲間に加わりたい」と思わされる、あたたかい雰囲気が演奏から滲み出ているのだ。いいバンドにも色々なタイプがある気がしていて、圧倒的なカリスマ性でいい意味で観客を置いてけぼりにするバンドも好きだが、柴田聡子 in FIREはたしかな演奏力であるにもかかわらず、優しくてカッコいい先輩たちが楽しく演奏して「いつでも混ざっていいよ」と呼びかけてくれているような、そんなあたたかさがあった。

 

なんとなく、聴きながら、少し前に読んでよかった、津野海太郎『編集の提案』という本を思い出した。この本は晶文社の名物編集者である津野さんが、まだウェブメディアなんてものが出てくる前から各所で書いていた、編集論・編集実務論をまとめた良書だが、とくに印象に残ったのは、雑誌づくりや編集は「演技」だという話。いけているひとたちが、楽しそうにいけている記事をつくっている様子を、ミクロな文章からマクロな企画方針にまで通底させて「演技」することこそ、メディアがしていることだ、といった旨の内容がたしか書かれていた。それで「自分も加わってみたい」という気持ちを、読者に抱かせるのだと。

 

昨日の柴田聡子 in FIREには、まさにそうした「加わりたい」感が宿っていた。こうした「演技」は、ともするとコンプレックス商法に堕する危険性があるが、彼女たちは一切のそうして感覚を抱かせることなく、幸福な空間をつくり出していた。自分もメディアを通してこんな感覚を生み出したいな、そう思って元気が出た、いいライブだった。また行きたい。

 

だめな一日

朝起きた直後から、何かがおかしいとは感じていた。

 

土砂降りの中、傘の隙間から入り込む雨を鬱陶しく思いながらゴミ出しをして戻ってくると、昨夜届いて屋根のない場所に置かれていたAmazonの置き配段ボールがグシャグシャに。

なんとか取り出した日用品をクローゼットに入れようとすると、ギリギリのバランスで平衡が保たれていたクローゼットの中身が崩壊。

 

起床後15分と経たずに、ものすごいストレスに晒されてしまった。今日は重めの記事を執筆しなければいけないのに。

 

そして、嫌な予感は的中した。午前中は豪雨、そしてSNSを見ると低気圧であるらしいこともあいまって、まったく執筆が進まず。気分転換に昼に炒めものや味噌汁をしっかりつくり、ゆっくり食べてから午後は近所のドトールで。ここで少しだけ進んだものの、すぐに集中力が切れる。近所の公園で散歩し、自然の中で書き進めようと思うも、これまた失敗。しばらくテレカンで企画会議、終わったらもう17時ころになっていた。

 

その頃には、もう諦めていた。決して、書くことが浮かばないとか、想定しているストーリーラインがいまいちしっくりこないとか、そういうことではない。大まかな絵は描けていて、あとは手を動かすだけとはわかっている。でも、書けない。よく知ったランニングコースを走ろうとするも、足が思うように動かない状態に近いかもしれない。

 

というわけで、今日はもう諦めて、いつもは土日にやっている家事を前倒しでやったり、早めの夕飯を食べたり。お酒もいつも通り飲んだが、ぜんぜん美味しくない。

 

そもそも自分は、執筆に宛てる日は、午前中にある程度の進捗を作らないと、ぜんぜん進捗を産めないタイプ。遅くからブースターがかかったり、深夜作業がはかどったりするタイプではない。それにもかかわらず、夕方頃までしがみついてしまった。もっと早く損切りすべきだった。

 

というわけで、明日はしっかり執筆を進め、夜は美味しく酒が飲みたい。

厚揚げと小松菜

取材や編集作業など、それなりにフル稼働した一日を終える。冷蔵庫を空けて、缶ビールを手に取る。たまたま目に入ったのは「水曜日のネコ」。今日はちょうど水曜日。ちょうどいい。

 

ほろ酔いでドラマ版の『きのう何食べた?』のサウンドトラックを聽きながら、料理をする。いつもはあまり使わない厚揚げや小松菜を使ってみる。見事に失敗する。牛肉と小松菜とピーマン、そして厚揚げの炒めものの油が多すぎた。味噌汁もキャベツと新玉ねぎの甘みはよく出ているものの、厚揚げならではの味になっていない。いつもより時間をかけたにもかかわらず、満足のいく出来にならず、すっかり酔いもさめる。でも、これも生活だ。幸い、今夜は同居するパートナーもいないので、食べるのは自分ひとり。味なんて気にしなくていいじゃないかと、自分を励ます。油が多すぎた炒めものの残りは、明日、卵でとじてなんとかごまかそうか。

 

そんなこんなで少し意気消沈気味になる。お風呂に入って少しリセットされる。気を取り直して、ちょっと前になにかの仕事の一区切りで自分へのご褒美で買った、メーカーズマークの46をソーダで割って飲みながら、今朝から読みかけの寺尾紗穂『天使日記』を読む。彼女の誠実でまじめで、知的好奇心に忠実な暮らしに、元気をもらう一方で、疲れて斜め読みになってしまう自分を嫌悪する。スコッチに切り替え、ボウモアソーダで割る。それでも読み切る。読み切ることが目的化しがちなのは、自分のほんとうに悪い癖だ。

 

ここ最近、外で飲む機会が比較的に多かったが、しばらく落ち着きそうだ。珍しく、一人で飲みに行く気にもならないので、ここから数日は、引きこもって仕事やさまざまな鑑賞に精を出そうと思っている。

 

 

 

PaperWhiteとデューイについて

しばらくブログを書けていなかったが、また書きたい気持ちになったので書く。

 

少し前に、29歳になった。気づけば20代最後の1年。編集やライティングの仕事を始めてから、4年が経っていると気づく。沸々と湧き上がる、制作と勉強の衝動を、いかにしてよいサイクルやアウトプットにつなげていくか。それをテーマに、一日一日を大切に頑張りたい。

 

誕生日に、パートナーにKindle Paperwhiteをもらった。これが本当に快適。自分は完全に紙の書籍派で、物理的な本棚というものを重要視してきたのだけれど、漫画はもうKindleで完結する感じがする。そもそも自分は大学生以降、漫画を読む習慣がなくなってしまい、コロナ禍になってからスマホやPCのKindleアプリで息抜きに読むようになったくらいなのだけれど、やはいPaperWhiteはリーダビリティが格段に違う。紙の漫画を読んでいるのとほぼ変わらない感じがするし、何よりPCやスマホのアプリと違って、アプリ上から買えてしまうのが罪。ここ最近は、ドラマは大好きだったのだけれど原作漫画は読んでいなかった『きのう何食べた?』にどハマりしていて、2周めが読み終わりそう。ある意味で“純粋”なパートナーシップ、生活を懸命に楽しむこと。楽しく読みながらも、つねにうっすら泣きそうになってしまう。人生の中でも大切な漫画作品の一つに入るだろう。

 

それから、最近はデューイを熱心に読んでいる。自分はいちおう教育哲学徒だったのだが、出身学科がアーレントハイデガーを教育哲学に応用するとか、わりとアクロバティックな研究や教育をしている教員が多く、ルソーやらデューイやら、鉄板の教育哲学書をあまり読んでこなかった。アーレントランシエールに比べると、デューイはなんだか湿っぽいイメージがあって、かなり距離感があった。しかし、メディアの仕事をするようになって、また「学ぶ」ことと「作る」ことに関心を持って民藝やパタラン、福祉や学習論、生活にまつわる思想などをつまみ食いするようになったいま、デューイが問題意識にバシッとはまった。根本思想である経験学習の議論はもちろん、人間の根本的欲求として「作ること」を挙げていて、その前提で生活から体系的な知にアクセスしようとしている点、また理論だけではなくデューイ・スクールでの実践と往還している点など、今の自分にとって学ぶべき点ばかり。文章もかなりスッと入ってくる。しばらく、デューイの著作、まらデューイ研究の本やプラグマティズム関連の探求を続けようと思う。教育学徒時代はほんとうに興味のなかったデューイが、いま一周回ってバチバチに響いてくるから不思議なものだ。