Masaki Koike's blog

編集などを生業としています。モヤモヤの吐き出し、触れたものやつくったものの所感の備忘録など。

厚揚げと小松菜

取材や編集作業など、それなりにフル稼働した一日を終える。冷蔵庫を空けて、缶ビールを手に取る。たまたま目に入ったのは「水曜日のネコ」。今日はちょうど水曜日。ちょうどいい。

 

ほろ酔いでドラマ版の『きのう何食べた?』のサウンドトラックを聽きながら、料理をする。いつもはあまり使わない厚揚げや小松菜を使ってみる。見事に失敗する。牛肉と小松菜とピーマン、そして厚揚げの炒めものの油が多すぎた。味噌汁もキャベツと新玉ねぎの甘みはよく出ているものの、厚揚げならではの味になっていない。いつもより時間をかけたにもかかわらず、満足のいく出来にならず、すっかり酔いもさめる。でも、これも生活だ。幸い、今夜は同居するパートナーもいないので、食べるのは自分ひとり。味なんて気にしなくていいじゃないかと、自分を励ます。油が多すぎた炒めものの残りは、明日、卵でとじてなんとかごまかそうか。

 

そんなこんなで少し意気消沈気味になる。お風呂に入って少しリセットされる。気を取り直して、ちょっと前になにかの仕事の一区切りで自分へのご褒美で買った、メーカーズマークの46をソーダで割って飲みながら、今朝から読みかけの寺尾紗穂『天使日記』を読む。彼女の誠実でまじめで、知的好奇心に忠実な暮らしに、元気をもらう一方で、疲れて斜め読みになってしまう自分を嫌悪する。スコッチに切り替え、ボウモアソーダで割る。それでも読み切る。読み切ることが目的化しがちなのは、自分のほんとうに悪い癖だ。

 

ここ最近、外で飲む機会が比較的に多かったが、しばらく落ち着きそうだ。珍しく、一人で飲みに行く気にもならないので、ここから数日は、引きこもって仕事やさまざまな鑑賞に精を出そうと思っている。