ここ1ヶ月、とにかく目が回るような忙しさで、とにかく仕事と、その疲労を飲酒で紛らわすというよくないサイクルにはまっていた気がする。初めて、本気でアシスタントを探さねばという気持ちに。仕事量を絞りたい気持ちは常にありつつ、本当にありがたいことに、少々無理をしてでも関わりたいプロジェクトばかりで、でもさすがに物理的に疲弊してきた。GWは少しだけ余裕が生まれそうなので、そこでなんとか回復せねば。
というわけで、それでもせめてもの抵抗と、出張の合間に、産地訪問シリーズの第4回。今年のうちに10ヶ所、いいペースで進捗している。
今回は、京都の西陣。ちょっと疲れがしんどいので、文章は簡潔に。とにかく京都出張は、まわりにいくらでも訪問先があるので、チート感はあるのだがありがたい。時間があれば京丹後にも行きたいが。
今週の水曜に京都で仕事があり、木夜に奈良で友達と会うことになったため、木曜は基本京都で過ごす。その午前を、西陣訪問にあてた。とにかく暑く、25度以上あった日だった。
ひとまず、目指したのは西陣織会館。九条のホテルから30分ほど。地下鉄烏丸線の今出川駅で降りると、大学生らしき人たちがたくさん。調べると、同志社の最寄りらしい。
駅からなんの変哲もない道を少し歩く。
西陣織会館に到着。堂々たる風格。なぜか、ヒカルの碁で出てきた日本棋院を思い出す。そして、中で基礎知識をインプット。いわゆる貴族的工芸の最たる西陣織、王朝文化発。応仁の乱が誘発したのだとか。
織機やかいこ。
撮影できなかったが、着物や反物の展示も。豪華絢爛。
そして、会館を後にし、西陣の街を少し歩く。とにかく圧倒的な風格の路地がところどころに現れ、これは勝てないと舌を巻く。
次に訪れたのは、織成館という、織屋さんがやっている簡易なミュージアム。平日午前だからかほかに客もおらず、着物や反物から工房までじっくり案内してくれて、とてもいい時間だった。あらためて西陣織の圧倒的な迫力、そして意外にも出版やメディアに似ている、徹底した分業体制の産業構造が興味深い。
こんな感じで西陣をあとに。烏丸御池にある、西陣織の老舗である細尾がやっているギャラリーにも寄ったが、ちょうどKYOTO GRAPHIEの開催期間で、西陣織に関連する展示は見られなかった。
そうこうしているうちにお昼に。14時からオンラインの打ち合わせがあり、それまでにはビッグエコーに駆け込まなければいけなかったのだが、近かったこともあり「やっこ」でキーシマとミニ衣笠丼。
西陣はこんな感じ。織物ができていくプロセス、分業制の産業構造は興味深いし、もちろん着物も圧倒的な凄みがあったが、やはり貴族的工芸は自分の肌にそこまで合わないと再認識。
……疲労でボロボロだが、なんとか記した。ブログを書くのはやはりいいストレス発散になる。