Masaki Koike's blog

編集などを生業としています。モヤモヤの吐き出し、触れたものやつくったものの所感の備忘録など。

仕事を通じて新しいトピックを学び、パワーアップできるのは冥利に尽きる

先週までの納品ラッシュが一段落ついて緊張の糸が切れたからか、今週はとにかく、体調を崩し続けていました。水曜頃までは普通の喉風邪(PCR検査しましたが、コロナではありませんでした)、それからようやく回復したと思ったら、金曜にモデルナ2回目。昨日から副反応に苦しんでいます。まだ倦怠感や頭痛は残っていますが、ようやく熱が引いたので、ブログを書くくらいの余裕が生まれました。

 

というわけで、今週は体調を崩していたら、あっという間に過ぎ去っていった感覚。普段は、わりと忙しい時でも夜に少しお酒を飲むのですが、今週はほとんど飲まず。良くなったら気兼ねなく飲みたい気持ち半分、「飲まなくても全然いけるじゃん」という気持ち半分。お酒とは適切な距離感で付き合っていきたいものです。

 

今週も、ここ数週間やっていた書籍や雑誌の詰め、ウェブコンテンツの準備などが主で、あまり具体例を出して振り替えれる仕事はないのですが、そういえば先週、告知し逃していたものがあったのでそれを。

 

PLANETSの「遅いインターネット」で機会をいただいている連載の4回目。今回のテーマは「微生物多様性」です。ぶっちゃけ元々このテーマはまったく無知だったのですが、コロナ禍もあいまって清潔化や「除菌」がより一層推し進められる昨今、微生物を増やすという一見真逆のアプローチを取っている点、また研究と事業という両輪でやられている点が非常に興味深く、ずっとお話しをうかがってみたいと思っていた伊藤さんに話をうかがいました。結果、めちゃくちゃ良い取材になりました。最近流行りのダイバーシティの議論に対して本質的な示唆が与えられる内容をうかがえたり、人間ではないものの「身体性」という重要なキーワードをもらえたり。ずっと積んであった東千茅『人類堆肥化計画』や小倉ヒラク『発酵文化人類学』を読む良い機会にもなりました。この連載は、正直、準備も執筆もとても大変なのですが、毎回必ず、大きな学びを得て自分がパワーアップできるのがとても楽しいです。まだまだ話をうかがいたい人たちがたくさんいるので、頑張ります。それからこの「横断」という抽象的なテーマについては、アマチュアリズムとプロフェッショナリズムの問題にも通ずる気がしていて、そうした方面でも思索を深めていきたいと思っている所存です。

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それから、最近はとある仕事のために、初めてヒップホップの勉強をしています。僕は音楽に関しては、基本的にかっこいいバンド演奏がもたらす身体性のようなものが好きで、ジャンル的にはポップス、ロック、ファンク、ソウルが主戦場でした。ヒップホップは、ラップが苦手でずっと敬遠していたのですが、今回ざっと歴史を勉強したり、ざっと主要な曲をつまみ食いしてみたりして、少し印象が変わりました。そもそもヒップホップは、出自的には僕が好きなブラックミュージックを踏襲するところから始まっているので、初期はかなり音像がかぶっているし、やはりそのストリートからボトムアップで出てくる精神性ゆえの面白さがある。DJっぽいサウンドのかっこよさも、なんとなくわかった気がします。それでも僕はやっぱりバンドが好きですが、ここまで発展しているジャンルを食わず嫌いしていたのは、もったいなかったなという気持ちになって反省しました。この2冊は入門書としてとてもよかったです。

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それから、仕事が落ち着いたこともあり、最近は中長期的に自分が何をやっていきたいのか、もやもやと考えています。大前提として、今している仕事はどれもとても楽しく、やりがいもあるのですが、その先に何をしたいのが見えていないのが、少し気持ち悪いなと。良い機会なので、腰を落ち着けて考えたり、人と話したりしたいなと思っています。

 

副反応もまだ抜けきっていないので、今日はこんなところで。