Masaki Koike's blog

編集などを生業としています。モヤモヤの吐き出し、触れたものやつくったものの所感の備忘録など。

今期のドラマ

コロナ療養明け、2日目。さっそく初日から現場仕事などあり、瞬く間に日常に引き戻される。ただ、少し体力が落ちている感覚があり、また色々と思うところがありインプット重視の期間にしたいこともあり、仕事は抑えめ。たくさん読んで、観る。

 

さて、まだまだ背景を報告したい仕事はあるのだけれど、今日は今期のドラマの話を。

 

今季は通年の『鎌倉殿の13人』の他に、朝ドラの『舞い上がれ』、そして『エルピス』『silent』を観ている。

 

一番ハマっているのは、ぶっちぎりで『鎌倉殿の13人』。これに関しては、少し前にブログで触れたのでそちらに譲る。

 

『舞い上がれ』は、久しぶりに"The 朝ドラ"を観ている感覚があり、安心感。ここ最近、いろんな意味で刺激的な朝ドラが多かった。アクチュアルな良作で素晴らしかった『おかえりモネ』。様式美ともいえるハイクオリティで目が離せなかった『カムカムエヴリバディ』。そして、散々叩かれたが、もはやプログレ的予測不可能性を孕んでいた『ちむどんどん』。いろんな意味で刺激的な作品が続いたが、ある意味で良くも悪くも刺激が強すぎた。基本は毒にも薬にもならず、安心して観れつつも、なんとなく続きは気になる……そういう意味での朝ドラ性はしばらくご無沙汰だったが、今のところ『舞い上がれ』はそんな感じの印象。

 

そして『silent』。正直、SNSの盛り上がりほどにはハマりきれていない。めちゃくちゃクオリティが高くて、かつ同世代脚本家ゆえに応援もしているのだけれど、なんというか、綺麗過ぎる気がする。人間のおどろおどろしい部分、どうしようもない部分が、とても綺麗に、でも不自然でないかたちで脱臭されている印象。最新話は夏帆演じる奈々にいちばん感情移入してよかったものの、なんというか、生まれつきのろう者である彼女が、聴者の世界にロマンを感じる描写にも違和感。もちろん大前提ハイクオリティだし面白いので観続けるけど。

 

『エルピス』に関しても、ハイクオリティだし面白いけど、今のところはまりきれていない。ただ、当初の印象ほど安易な権力批判っぽい感じではなく、そこはいいなと思っている。まだ判断はむずいかなという感じ。でも、とにかくクオリティは高いし、佐野Pと渡辺あやのタッグも流石。

 

まぁでも、色々と好みに合う合わないはあるけれど、とにかくハイクオリティなドラマがこれだけあるのは幸せなことだ。