Masaki Koike's blog

編集などを生業としています。モヤモヤの吐き出し、触れたものやつくったものの所感の備忘録など。

『自炊者になるための26週』実践編:第3章 風味イメージ

今週あまりにバタバタで、なかなかブログを書く時間と気力がなかったのだけれど、神経症的な気持ち悪さが勝ち、疲労困憊の中、白ワインで気つけをしながらなんとか書く。

 

この第3週、この本で一番面白い章というか、最も核になる章なのだが、ちょっとそれについて熱く書いている気力は残っておらず、ぜひ本を読んでほしい。こればっか言ってる気がするが。一言でいえば、風味をへだたった時間を映す映像として捉え、インデックス、パターン、シンボルの三種に分類して分析するという、映画研究者であり食を愛する三浦の本領がこの上なく発揮されているのだが、繰り返すようにそれについて語る気力は残っていないので、ぜひ本書を読んでほしい。

 

ここで三浦が例として挙げるのが味噌汁で、だしを通じて海の記憶とつながるというもの。

 

味噌汁といえば、最もつくっている料理のひとつかもしれない。というわけでこの週も余裕。ただ、わりとだしは顆粒だしで済ますことも多いのだけれど、意識してこんぶや、具材としていれた牡蠣のみなどからとるようにはした。本当は花鰹が一番好きだけど、プロセスが面倒で立て込んでいるとなかなか遠のく。

 

でも、味噌汁は最強の自炊料理だと思っている。野菜も肉も魚介もすべてぶち込める完全栄養食。調理も簡単で、それでいて具材のだしによって同じ味噌でも味が変わるのでたのしい。旬のもの、つまりスーパーで安く売っているものを入れているだけで、自然と季節の移り変わりを楽しめる。土井善晴も似たようなことを言っていたが、僕は一汁一菜どころか、味噌汁だけで完結できると思う。ボリュームや食べ応えがほしければ、ごま油で炒めた豚バラで簡単な豚汁にすればいい。ちなみに僕がここ数年好き

な味噌汁は、何食べに出てきた夏豚汁。トマトとニラ、豚バラだけのシンプルな味噌汁だけど、とてもおいしいし飽きない。あと僕が必ず入れるようにしているのはしめじ。食感がおいしいのはもちほん、オルチニンによって疲労回復や肝臓ケアになり、調理もラクだしわりとつねに安い。たぶん一年で一番買っている食材はしめじだと思う。

 

疲れすぎて支離滅裂になってきた。でもなんとか今週も書いたので、こんなところで。次週は青菜のおひたし、つくるチャンスあるだろうか。