Masaki Koike's blog

編集などを生業としています。モヤモヤの吐き出し、触れたものやつくったものの所感の備忘録など。

『自炊者になるための26週』実践編:第5週 基礎調味料

毎週これを書くという縛りがあるせいで、少なくとも週イチはブログを書くことになり、結果的に近況報告みたいな感じになっている。いつもだいたい夜に疲労困憊の中、無理やりお酒を飲みながら書いているのだけれど、今日はめずらしく、昼間に更新。自営業とはいえ、やはり休日は相対的に落ち着き気味。連絡があまりこないだけでも心に余裕が生まれる。今週は打ち合わせや人に会ったりが多めだった。いま関わっているプロジェクトについても、また自分が今後動かしていきたいプロジェクトについても、とても大事な話をする機会が何度かあり、暇にはなっていないのだけれど、ふつふつと気力が湧いてくる。一方で、自分の根本的な力不足を感じるシーンもありかなりへこんだけれど。あと、楽しみにしていた三宅唱新作『夜明けのすべて』、流石としか言いようのない出来だった。さまざまな人が観に来るシネコン作品として、きわめて「映画」的な映画が成立していて本当にすごい。「音」の表現では前作や前前作のほうが好きな気がしつつ、構図や演技などが今回は本当にすごすぎて、総合すると三宅作品で一番好きかもしれない。もう一度みにいきたい。

 

さて、というわけで第5週。今回は「基礎調味料」ということで、第4週までは考えてきた「風味とは何か」の理論をもとに、今週からより実践編に入っていくとのこと。で、今回はめちゃシンプルで、風味の魅力を最大限引き出すために、ベースとなる基礎調味料には一定コストをかけるべき、ということ。調味料に”まで“こだわろうというスパルタ系というより、むしろ調理技術の不足を補うためにも調味料”には”こだわろう、といった趣旨の論旨だと受け取った。

 

味噌、バター、オリーブオイル、料理酒、醤油、塩、などいろいろな事例が出てきていたけれど、自分はいまどうだろうか。醤油とオリーブオイルに関しては、単に小豆島が好きだからという理由で、毎年ふるさと納税の返礼品の小豆島産のちょっと良いものを使っているが、正直スーパーで買うものとの違いが実感しきれていないかもしれない。関係ないけど小豆島行きたい。3月上旬に色々落ち着いたら、3月後半で数日バカンスに行こうかな・・・いや、強い意志を持って行こう。小豆島、実は一度しか訪れたことがないのだけれど、その一度でめちゃくちゃ感動し、でもだからこそハードルがあがり続けて、結局10年近く2度めに行けていない。でも、そろそろいい加減その呪いからも解き放たれたい。話がそれた。で、あと塩はふだんはスーパーの安いやつなのだけれど、いまたまたま、知人からお土産でもらった島原のちょっといい塩がある。やや大ぶりゆえにあまりまだ使えていないのだけれど、これは今後活用していったもいいのかも。味噌、バター、料理酒あたりは、基本的にスーパーで買えるものしか使っていない。

 

というわけで今回は、ちょっといい味噌を買ってみた。第3週のときも書いたように、自分は自炊の中でも味噌汁が最も頻度が高いので、ここにメスを入れるとけっこう大きく変わるのではないか、というボリュームゾーン的発想。

masakik512.hatenablog.com

 

中川政七商店で、500g800円の麦味噌を買い、今週は二回ほどつくってみた。一度目は、できるだけ味噌の風味をそのまま味わえるよう、乾燥わかめと豆腐とネギのみのシンプルな味噌汁。たしかにふだんの味噌とは全然違う。美味しい、が、ちょっと強すぎて疲れてしまいそうだし、素材の味も消えてしまわないか不安になる。二度目は、いつものように具だくさんの味噌汁。安くなってた牡蠣、ほうれん草、油揚げ、豆腐、小ねぎ。たしかに美味しいし、一度目よりもしみじみする。普通に、この味噌の味に慣れてきたのだと思う。正直、味噌を変えたがゆえの風味の味わいが体感できるまでは行かなかったが、味噌の影響力の大きさは体感出来た気がする。当たり前だが、味噌汁は使っている味噌の味に大きく全体の味が左右されるため、味噌汁ヘビークッカーの自分としては、味噌の味=ケの味となる。これは慎重に選ばなければいけないな、と痛感。この麦味噌がなくなっても、しばらくは色々試してみたい。

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